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2010年6月 1日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●稲田利徳『人が走るとき 古典のなかの日本人と言葉』(笠間書院)

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7月中旬の刊行予定です。

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稲田利徳
『人が走るとき 古典のなかの日本人と言葉』

ISBN978-4-305-70512-9 C3393
四六判・上製・376頁
定価:本体3,800円(税別)


 現代的な感覚で読みすごせない、古典文学に点描される人の行動や動作や、言葉に着目すると、そこには様々な思惑が込められているのが見えてくる。

 本書が提供するのは、それらを念頭においた、古典文学を解読、感受することの肝要さ、つまり古典文学解読の視点、である。

 本書所収の論考には「微視的なものに着眼し、仮説、考証を論理的に重ねながら、より大きな問題へと展開してゆく研究方法」が通底する。

 稲田利徳の古典学の方法を知るエッセンスがふんだんに織り込まれた、贅沢な一冊。サブタイトルの日本人論とは、本書の全体を緩く結びつける透明な糸であり、内実は、古典文学を解読、感受する方法論の書ともいうべき本。

 卓抜な推論と緻密な実証を絡め、古典文学に躍動する日本人の特性や文学作品の言葉・表現の背後に潜在する心情などを鮮明にする、魅力溢れる書です。


【目次】
序言

第一章 人が動く景観

第一節 人が走るとき--王朝文学と中世文学の一面--
第二節 人が馬から下りるとき--『伊勢物語』の世界--
第三節 人が雨に濡れるとき--愛の証と風流心--

第二章 言葉の森

第一節 「しぶく」考--辞典類の用例の検討から--
第二節 「かこ」考--今川了俊の語義--
第三節 「しほふむ」考--『梁塵秘抄』の新解釈--
第四節 「あこがみ」考--『梁塵秘抄』の新解釈--
第五節 「住吉の御前の岸の光」考--『梁塵秘抄』の新解釈--

第三章 家の継承

第一節 「落ちたる月の影」考
     --清輔本『古今集』の享受--
第二節 三代の措辞--経信・俊頼・俊恵--
第三節 「三つなりの橘」考

結語

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