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2009年12月 2日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●武井和人編『日本古典くずし字読解演習』(笠間書院)

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2010年2月の刊行予定です。

60308.jpg

日本古典くずし字読解演習

武井和人編

ISBN978-4-305-60308-1 C1071
定価:本体700円(税別)
B5変・並装・34頁

日本古典文学を学ぶ人向けのくずし字演習テキスト。
入門・中級・上級編を設定し、翻刻・設問ともに回を追うごとに段々と深めていける構成で、日本古典の研究方法につながる設問も用意しています。全15回の講義で終了するように作りました。

2010年2月10日発売予定です。採用見本ご予約受付中。
以下まで、お名前・ご住所・採用予定校・予定部数(だいたいで構いません)、を明記の上、ご連絡ください。
info@kasamashoin.co.jp

【組み見本・PDF】

1 入門編(短冊①[庭田重保])

11 上級編(一条兼良の著作を読む④[兼良自筆伊勢物語愚見抄])

【目次】

変体仮名一覧《1頁》
目次・凡例・所収典籍略解題
1 入門編(短冊①[庭田重保])
2 入門編(短冊②[十市遠忠])
3 中級編(詠草①[十市遠忠(自筆)春日社詠三十首和歌])
4 中級編(詠草②[伝足利義尚公詠草])
5 中級編(詠草③[菅原道真仮託天神百首])
6 中級編(百人一首①[寛文元年写])
7 中級編(百人一首②[元禄15年写])
8 上級編(一条兼良の著作を読む①[南都百首])
9 上級編(一条兼良の著作を読む②[藤河の記])
10 上級編(一条兼良の著作を読む③[古今集秘抄])
11 上級編(一条兼良の著作を読む④[兼良自筆伊勢物語愚見抄])
12 上級編(一条兼良の著作を読む⑤[梁塵愚案抄])
13 上級編(一条兼良の著作を読む⑥[女官飾抄])
14 上級編(古筆切[伝兼良筆後撰集切・伝遠忠筆連歌切])
15 上級編(歌論書[烏丸亜相口伝])

●所収典籍略解題

1短冊①[庭田重保]
 三点とも武井蔵。非軸装。記載されている和歌の典拠は未調。歌会へ提出したものと思われる。

2短冊②[十市遠忠]
 三点とも武井蔵。第一・三の短冊は非軸装、第二の短冊のみ軸装。遠忠の家集 には第三番目の短冊の一首目の歌が、『新編国歌大観CD−ROM版』遠忠Ⅶ・四三四に見え、天文8年(一五三九)の詠と知られる。

3十市遠忠(自筆)春日社詠三十首和歌
 武井蔵。新出資料。『(臨川書店)日本書古書目録』第89号(09・11)に掲出された。巻子本。識語より天文3年(一五三三)詠と知られる。この詠草の草稿段階のものが、前掲目録が推定している通り、尊経閣文庫蔵『詠草中書』〔什上・六五〕に見られる。

4伝足利義尚公詠草
 埼玉大学蔵。新出資料。平成21年度に一誠堂書店より購入。列帖装1帖。江戸初期写。孤本か。末尾に「愚点十首」とある通り十首に合点がかけられる。ただし表紙にあるように、兼良点か否か不明。義尚詠であるかどうかも不明。

5菅原道真仮託天神百首
 埼玉大学蔵。平成17年度に古典籍展観大入札会にて購入。列帖装1帖。慶長元 和頃写か。道真に仮託された百首は、甲〜己類までの六種が知られるが(武井『中世和歌の文献学的研究』)、この百首は、丙類に分類出来る。

6百人一首①[寛文元年写]
 埼玉大学蔵。平成20年度に思文閣より購入。列帖装1帖。奥書に「寛文元年/三月日/源資晴」とあり、この折の書写と思われる。

7百人一首②[元禄15年写]
 埼玉大学蔵。平成20年度に潮音堂より購入。列帖装1帖。奥書に「右百人一首者臨池之/序令染翰了/元禄十五壬午年三月日/沙門(花押)」とあり、この折の書写と思われる。

8南都百首
 武井蔵。「9藤河の記」と合写される。袋綴装1冊。江戸末期写。一条兼良が文明5年(一四七三)に詠じた現存する唯一の百首歌。『新編国歌大観』所収。

9藤河の記
 武井蔵。「8南都百首」参照。応仁の乱の折奈良・興福寺・大乗院に疎開していた兼良が、文明5年美濃守護代斎藤妙椿の招請を受けて、美濃国に出立した時の紀行文。『新日本古典文学大系・中世日記紀行集』所収。

10古今集秘抄
 武井蔵(江戸後期写)・埼玉大学蔵(江戸前期写)。袋綴装1冊。文明8年(一 四七六)成立の『古今集童蒙抄』を改稿したもの。武井『一条兼良の書誌的研 究』所収。

11兼良自筆伊勢物語愚見抄
 武井蔵。新出資料。一条兼良自筆。袋綴装1冊。『伊勢物語愚見抄』には、初稿本と再稿本とが知られる。本書は初稿本系統。冷泉家時雨亭文庫に再稿本の兼良自筆本が所蔵されるが(下巻のみ)、初稿本の兼良自筆本は本書のみ。

12梁塵愚案抄
 武井蔵。斑山文庫(高野辰之)旧蔵。袋綴装2冊。江戸初期写。神楽・催馬楽の最古の注釈書。続群書類従一九輯上他所収。

13女官飾抄
 武井蔵。袋綴装1冊。弘化2年(一八四五)写。女房の装束に関する有職故実書。群書類従装束所収。

14伝兼良筆後撰集切・伝遠忠筆連歌切
 いずれも武井蔵。「伝兼良」「伝遠忠」と記載しておいたが、それぞれ自筆と断ぜられる。「2短冊②[十市遠忠]」「11兼良自筆伊勢物語愚見抄」参照。

15烏丸亜相口伝
 埼玉大学蔵。袋綴装1冊。江戸中期写。平成2年度に大阪心斎橋中尾書店より購入。「烏丸資慶卿和歌式目二十五ヶ條」を合写する。高梨素子『烏丸資慶資料集[古典文庫五九五]』に翻刻と解説が収められている。

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